閉会のご挨拶
日本患者由来がんモデル学会・2022年度学術集会の閉会にあたり、ご挨拶を申し上げます。
まず、本学術集会開催に際し、多くの企業並びに法人様よりご協賛いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。お陰様で無事盛会のうちに終了することができました。皆様のご支援の賜物と、感謝申し上げます。今後とも本会にご尽力いただければ幸いに存じます。
さて、今回の学術集会では、特別講演、シンポジウムセッション、ランチョンセミナー、企業講演、そしてポスター発表が行われ、それぞれにおいて活発な討議及び意見交換がなされました。セッションを企画していただきましたオーガナイザーの方々、貴重な研究成果を発表していただきました研究者の皆様、そして聴講していただいた方々に、本学会を代表して厚くお礼申し上げます。
患者由来がんモデルはこれからますますその重要性が高まっていくと考えられます。がんの新しい治療法の開発が進むにつれ、いかに精緻に臨床腫瘍をモデル化するかが課題となっていくでしょう。患者由来がんモデルの発展を通して本会ががんの新しい治療法の開発の一助となるよう、これからも鋭意がんばっていきたいと思います。
来年の学術集会は、2023年10月24日(火)~10月26日(木)の開催を予定しています。1年後に皆様に再びお目にかかれることを祈念し、閉会の挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
日本患者由来がんモデル学会
代表理事 近藤格
国立がん研究センター
希少がん研究分野
こちらで抄録を公開しております。よろしければダウンロードしてください。
11月16日(水) | |
時間 | 内容 |
09:00 | 開催の挨拶 近藤格 |
09:10 | シンポジウム1 井上正宏 「薬剤耐性メカニズムの新展開:Drug tolerant persister (DTP)」 |
10:30 | 休憩1 |
10:40 | シンポジウム2 近藤格 「臨床と基礎がつながるとき」 |
12:00 | 休憩2 |
12:10 | 企業ショートプレゼンテーション |
13:10 | 休憩3 |
13:20 | シンポジウム3 玉野井冬彦 「CAMモデルの新しい可能性」 |
14:40 | 休憩4 |
14:50 |
企業講演1 株式会社スクラム 「"Accelerating drug discovery using drop-on demand 3D cell culture platform" 創薬研究を促進するドロップレット式3D培養プラットフォームのご紹介」 |
15:50 | 休憩5 |
16:00 | ポスターセッション1 |
17:30 | 一日目終了 |
11月17日(木) | |
09:00 | 開催の挨拶 近藤格 |
09:10 |
シンポジウム4 伊藤守 「新規免疫不全マウスの開発とがん研究への応用」 |
10:30 | 休憩1 |
10:40 | シンポジウム5 宮城洋平 「患者由来がんモデル:活用の工夫」 |
12:00 | 休憩2 |
12:10 |
ランションセミナー1 ジャスコインターナショナル社 石渡俊行 「卓上走査型電子顕微鏡が導く 膵臓がん細胞の多様性研究」 |
13:10 | 休憩3 |
13:20 | 特別講演1 長田裕之 「がん細胞の代謝系を標的にした抗がん剤探索」 |
14:20 | 休憩4 |
14:30 | シンポジウム6 後藤典子 「がん三次元培養を活用したがんの分子機構の解明」 |
15:50 | 休憩5 |
16:00 | ポスターセッション2 |
17:30 | 二日目終了 |
11月18日(金) | |
09:00 | 開催の挨拶 近藤格 |
09:10 | シンポジウム7 筆宝義隆 「オルガノイド培養による基礎と臨床の橋渡し」 |
10:30 | 休憩1 |
10:40 | シンポジウム8 吉松有紀 「患者由来がんモデルの多様性;基礎から応用まで」 |
12:00 | 休憩2 |
12:10 | ランションセミナー2 筆宝義隆 「がんオルガノイド実験系の前臨床モデルへの応用」 スクリーン社 |
13:10 | 休憩3 |
13:20 | 特別講演2 丹羽明 「ヒト多能性幹細胞を用いた血管内皮・造血系分化と疾患モデルへの応用」 |
14:20 | 休憩4 |
14:30 | 企業講演2 Crown Bioscience-MBL社「Preclinical Assessment and Translation of the Oncology Therapeutic Drugs with In Vivo Cancer Models」「Evaluate oncology drugs using both patient derived organoids and patient tumors with preserved naïve tumor microenvironment」 |
15:30 | 休憩5 |
15:40 | ポスターセッション |
16:40 | ポスター賞発表 |
16:50 | 閉会の挨拶 近藤格 |
長田裕之
静岡県立大学薬学部
理化学研究所CSRS化合物リソース開発研究ユニット
丹羽明
京都大学iPS細胞研究所 臨床応用研究部門
企業講演 1
株式会社スクラム
Jeremy Dobrowolski
SENIOR GO-TO-MARKET STRATEGY AND OPERATIONS MANAGER
INVENTIA LIFE SCIENCE
企業講演 2-1
Crown Bioscience
Jessie Jingjing Wang
Senior Director
Crown Bioscience
企業講演 2-2
Crown Bioscience
Xiaoxi Xu
Senior Director
Crown Bioscience
石渡俊行
東京都健康長寿医療センター研究所
老年病理学研究チーム 高齢者がん研究
筆宝義隆
千葉県がんセンター研究所
近藤格
国立がん研究センター研究所
希少がん研究分野
栃木県立がんセンター研究所
井上正宏
京都大学大学院医学研究科
クリニカルバイオリソース研究開発講座
伊藤守
公益財団法人実験動物
中央研究所
後藤典子
金沢大学
がん進展制御研究所
分子病態研究分野
玉野井冬彦
京都大学 高等研究院
物質―細胞統合システム
拠点
筆宝義隆
千葉県立がんセンター研究所
宮城洋平
神奈川県立がんセンター研究所
吉松有紀
栃木県立がんセンター研究所
患者由来がんモデル
研究分野
シンポジウム1
薬剤耐性メカニズムの新展開:Drug tolerant persister (DTP)
井上正宏
京都大学大学院医学研究科
クリニカルバイオリソース研究開発講座
矢野聖二
金沢大学医薬保健研究域医学系
呼吸器内科
片山量平
(公財)がん研究会
がん化学療法センター 基礎研究部
シンポジウム2
基礎と臨床がつながる時
木村健二郎
大阪公立大学大学院
医学研究科肝胆膵外科学
田中啓祥
岡山大学学術研究院医歯薬学域
国立病院機構岡山医療センター
山下公輔
(公財)がんの子どもを守る会
細野亜古
国立がん研究センター東病院
小児腫瘍科・腫瘍内科
シンポジウム3
CAMモデルの新しい可能性
土岐俊一
徳島大学大学院医歯薬学研究部
運動機能外科学分野
齋藤伴樹
京都大学大学院医学研究科
腫瘍薬物治療学講座
京都大学医学部附属病院 腫瘍内科
玉野井冬彦
京都大学 高等研究院
量子ナノ医療研究センター
シンポジウム4
新規免疫不全マウスの開発とがん研究への応用
山本大地
(公財)実験動物中央研究所
トランスレーショナルリサーチ部門
飯塚明
県立静岡がんセンター研究所
免疫治療研究部
田中洋介
熊本大学国際先端医学研究機構
幹細胞制御研究室
シンポジウム5
患者由来がんモデル:活用の工夫
星野大輔
神奈川県立がんセンター
臨床研究所 がん生物学部
中井川昇
神奈川県立がんセンター
泌尿器科
河村大輔
東京大学大学院 医学系研究科
衛生学教室
シンポジウム6
がん三次元培養を活用したがんの分子機構の解明
後藤典子
金沢大学がん進展制御研究所
分子病態研究分野
関根圭輔
国立がん研究センター研究所
堀江公仁子
埼玉医科大学医学部 ゲノム応用医学
岡本康司
帝京大学
先端総合研究機構
井上聡
東京都健康長寿医療センター研究所
システム加齢医学
シンポジウム7
オルガノイド培養による基礎と臨床の橋渡し
坂本直也
国立がん研究センター
先端医療開発センター
臨床腫瘍病理分野
佐野大佑
横浜市立大学医学部
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
立石敬介
聖マリアンナ医科大学消化器内科
シンポジウム8
患者由来がんモデルの多様性;基礎から応用まで
田中利男
三重大学大学院医学系研究科
システムズ薬理学
西川元也
東京理科大学薬学部
臼井達哉
東京農工大学農学研究院
獣医薬理学研究室
三吉範克
大阪大学大学院医学系 研究科消化器外科学講座
発表者 | 所属 | ポスタータイトル |
秋山太郎 |
国立がん研究センター 希少がん研究分野 |
新規デスモイド腫瘍株(NCC-DSM1-C1)の樹立 |
安達 雄輝 |
国立がん研究センター研究所 希少がん研究分野/ 旭川医科大学外科学講座 肝胆膵・移植外科学分野 |
肝細胞癌の新規治療薬開発: Fatty Acid-Binding Protein-5(FABP-5)阻害薬 〜患者由来がんモデルの用いた研究に向けて〜 |
池田和博 | 埼玉医科大学ゲノム応用医学 |
患者由来がん細胞を用いた長鎖非コードRNA TMPO-AS1の トリプルネガティブ乳がんにおける機能解析 |
上松弘幸 | 京都大学大学院 医学研究科 クリニカルバイオリソース研究開発講座 |
Luminal型乳がん由来オルガノイドの培養による ER発現低下メカニズムの解明 |
大﨑珠理亜 |
国立がん研究センター研究所 希少がん研究分野 |
融合遺伝子を持つ肉腫を対象とした治療法の開発: 融合遺伝子産物の複合体の解析および抗がん剤ライブラリーのスクリーニング |
小野拓也 |
国立がん研究センター研究所 希少がん研究分野 |
生体内微小環境の模倣に向けた患者由来がんスフェロイドモデルの灌流培養システムの構築と評価 |
影山健 | 大阪公立大学医学部放射線診断学・IVR学 | 眼窩悪性黒色腫肝転移による同所性肝移植PDXマウスモデルの確立 |
小松葵 | 京都大学iCeMS玉野井グループ | 鶏卵モデルの希少がん研究への有用性と個別医療化への可能性 |
佐藤よもぎ |
東京農工大学農学府共同獣医学専攻 獣医薬理 |
犬悪性中皮腫オルガノイドと二次元培養細胞の比較解析 |
佐藤航 |
埼玉医科大学 医学部 ゲノム応用医学 |
患者由来トリプルネガティブ乳がん細胞においてEfpは 細胞周期関連因子を標的として細胞増殖をもたらす |
申育實 |
国立がん研究センター研究所 希少がん研究分野 |
臨床腫瘍のがん関連タンパク質発現プロファイルを維持したスフェロイドの開発 |
進士誠一 | 日本医科大学 | 新たに樹立した消化管神経内分泌がん細胞の形態機能解析 |
杉本大知 |
徳島大学大学院創成科学研究科 生物資源学専攻 |
ヒト免疫鶏卵による免疫チェックポイント阻害剤 新規スクリーニングモデルの確立 |
砂田拓郎 | 京都大学 泌尿器科 |
患者由来異種移植ゼノグラフトを用いた 前立腺癌オルガノイドの樹立と応用 |
関祐紀 | 熊本大学病院 歯科口腔外科 | 口腔がん患者腫瘍移植モデルの樹立 |
大豆本圭 |
徳島大学大学院医歯薬学 研究部 泌尿器科学分野 |
Patient-Derived Xenograft modelを用いた転移モデルの確立 |
田口亜紀子 | コーニングインターナショナル株式会社ライフサイエンス事業部 |
マイクロキャビティ容器を用いた細胞凝集体の大量生産と ハイスループットスクリーニング用 Corning®マイクロプレートへの分注について |
Tina Zhang | Crown Bioscience Inc. | HuGEMMTM Modelling Toxicology of Species-Specific Immune Checkpoint Inhibitors |
野口玲 |
国立がん研究センター研究所 希少がん研究分野 |
超希少がん、腹膜偽粘液腫の治療開発:患者由来細胞株の樹立と 抗がん剤の同定 |
樋口貴史 | 金沢赤十字病院 |
患者由来組織同所移植モデルを用いた骨肉腫に対する 有効なマルチキナーゼ阻害薬の検索 |
増田達哉 |
千葉県がんセンター研究所 発がん制御研究部 |
骨肉腫におけるHAT-HIFメカニズムの解明と新規治療薬の開発 |
村澤裕介 | ㈱ニッピ バイオマトリックス研究所 |
患者由来がん細胞培養、マウス移植に利用する、コラーゲン、 ラミニン、ヒアルロン酸を用いた新規3次元細胞培養基材 |
山本晴 | 東京農工大学獣医薬理学研究室 |
猫乳腺腫瘍組織由来オルガノイドを用いた 新規治療法・診断マーカーの探索 |
吉野友美 | 国立がん研究センター基盤的臨床開発研究コアセンター薬効試験部門 |
J-PDXライブラリーにおけるShort Tandem Repeat解析による 品質管理の有用性検討 |
李梦嬌 | 金沢大学がん進展制御研究所 |
トリプルネガティブ乳がん幹細胞の起源ルミナル前駆細胞は、 Na+ポンプFXYD3を利用し抗がん剤耐性を獲得する |
Leilei Chen | Crown Bioscience Inc. | Establishment and Characterization of a Panel of Advanced Breast Cancer Patient-Derived Xenograft (PDX) Models for Cancer Therapeutic Evaluation |
コーニングインターナショナル株式会社
日本ゼオン株式会社
株式会社エービー・サイエックス
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社
株式会社ニッピ
株式会社キーエンス
インビボサイエンス株式会社
バイオ・ラッドラボラトリーズ株式会社
ジャスコインタナショナル株式会社
セレックバイオテック株式会社
株式会社マトリクソーム
Crown Bioscience & MBL
株式会社アクアテック
株式会社東陽テクニカ
aiwell株式会社
アジレント・テクノロジー株式会社
水戸工業株式会社
理科研株式会社
株式会社SCREENホールディングス
株式会社ファーマフーズ アプロサイエンスグループ
株式会社スクラム
エーエムアール株式会社
株式会社ビジコムジャパン